社員旅行の最終日は、「坂の上の雲ミュージアム」と「松山城」の見学となりました。
「坂の上の雲ミュージアム」は2回目の訪問。「坂の上の雲ミュージアム」と言えば、正岡子規。そして正岡子規と言えば、俳句でも短歌でもありません。私に取っての正岡子規は、「ベースボール」。そうです、野球です。
前回訪問は、「野球と正岡子規」の特別展を観覧させてもらいました。実は、この特別展の開催情報が耳に入った時から、どうしても行きたいと思いつつも、ただそれだけに松山に行くのも・・・。と思案していました。しかし、その年の「野球の独立リーグチャンピオンシップ」は、偶然にも四国アイランドリーグの覇者が「愛媛マンダリンパイレーツ」で、我らが「信濃グランセローズ」が所属する、ルートインBCリーグの覇者は、「新潟アルビレックスベースボールクラブ」。独立リーグの全体会議がそのチャンピオンシップに合わせ松山で開催されたため、本当に偶然にも、「野球と正岡子規」の特別展を観覧することが叶ったのです。
また、「坂の上の雲ミュージアム」は、まさに司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」から戴いた名前ですよね。この作品、私はこれまで3回は読み直しているほど、大好きです。
欧米諸国に追いつこうと近代化を推し進める明治日本の姿を、日本騎兵の父「秋山好古」、日本海軍戦術の生みの親「秋山真之」、そして、俳句・短歌界のイノベーター「正岡子規」と言う3人の主人公になぞらえて、新しい国づくりの一部を担う気概をもって目の前に浮かぶ雲(夢、目標)を見つめながら近代化への坂を上り、その実現に向けて突き進んでいく姿。この不朽の名作を、身震いしながら読みふけったことを思い出します。
ですから、もちろん最終日は「坂の上の雲」気分です。
「坂の雲の上ミュージアム」から徒歩にて「松山城入り口ロープウェイ駅」に向かいましたが、途中、「秋山好古・真之兄弟生誕の地」との看板を発見。否応にも気分は盛り上がります。
その後、天守閣まで続く長い坂を登りながら、そしてお城から見る、御城下や瀬戸内の海の絶景を眺めながらふと思いました。
多感な少年時代をこの松山で過ごした「坂の上の雲」主人公である秋山兄弟と正岡子規。彼らは当時、このお城に畏敬の念と親しみを持ちながら足を運んだはず。
お城までの長い坂道。これはまさに坂の上。
天守閣から見た世界。これが雲(夢、目標)。まさにこの国が欧米列強に追いつく姿と被るのでは?
司馬遼太郎さん、どうでしょうか?
まあ、ちょっと興奮して、何を書いているのか分からなくなって来ましたので、この辺で止めておきますが、今回、この松山を訪れて、「坂の上の雲」が「坂の上の雲」となった理由を、なんとなく肌で感じた気がすると言うお話でした。
失礼しました。
以上です。