昨日は、大宮に出張です。
読売新聞の事業開発畑から、巨人軍の社長、会長を歴任された久保博さんのお話をお聞きするための出張でした。読売新聞時代は、「アメリカ横断ウォーク2001」と銘打ち、サンフランシスコ講和条約調印から50周年を記念して首都ワシントンから西海岸のサンフランシスコまでの北米大陸5,000キロを162日かけて徒歩で踏破するというイベント企画したり、ロシアで完璧な冷凍保存状態で発見されたマンモスを、多くの障害を乗り越えて日本まで運ぶ許可を取り付け、マンモス展を成功させたりと、とても大胆な数々の企画をぶち上げた方です。
2014年からは、巨人軍の社長に就任。
そこから、巨人軍の主催試合はもちろん、WBCや日米野球、そしてMLBの日本開幕戦などを成功に導きました。就任以来、捌いたチケットは何と5千万枚とのこと。5千万枚って凄くないですか???
ご本人曰く、日本の人口の約半分当たるチケットを販売して来たことに感慨深い思いがあるとおっしゃっていました。それはそうでしょう。
で、実は、この久保さんが企画した事業で私が最も感動した企画があります。あれは3年ほど前でしょうか、台湾の台中市で巨人軍と台湾プロ野球のOB戦が開催されました。私は、たまたま仕事の関係で台中市を訪れていました。そこで、失礼ながら偶然巨人軍と台湾のOB戦が開催されることを知りました。仕事もOB戦開催日は自由行動日。しかも、偶然とは重なるもので、OB戦の前夜祭会場と私たちのレセプション会場が一緒。その会場で、OB戦に帯同していた巨人軍関係者の知り合いとばったり。そこで、図々しくもチケットの手配をお願いし、翌日の試合を観戦できることになったのです。
いやー、感動しました。そこにはあの王貞治さんを始め、巨人軍のレジェンドが集結。クライマックスは、王貞治さんが代打に立った時、投手は元西武の郭泰源さん、捕手は元巨人の呂明賜さん。鳥肌が立ちました。打席で王さんが、大きな空振りしてよろけてしまった場面。それを見ていた台湾のOBと巨人のOBが試合そっちのけでバッターボックス付近に集結。王さんの様子を心配そうに見つめる姿に涙が出そうになりました。観戦していた台湾人も日本人も多くの人が目頭をおさえています。台湾と日本が一つになりました。本当に素晴らしい事業でした。
前夜祭会場で、主催者の代表であり、巨人軍の社長である久保さんが、お酒も食事もせずに、プロモーションの為に黙々と参加者に配っていたのが、私も当日久保さんから直接頂いた下のカード。
あの姿が、5千万枚に繋がっているのだろうと、今朝しみじみ頂いたカードを眺めたと言うお話です。
重みがありますね。
以上です。