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ITのほうこそが 2020.5.1

 いきなりですが、皆さんは、オードリー・タンさんを知っていますか?
 オードリー・タンさんは、12歳のときにPerlを学び始め、2年後の14歳の時、学校生活に馴染めずに中学を中退、その後なんと19歳の時にシリコンバレーでソフトウェア会社を起業しました。
 2016年10月には、台湾の蔡英文政権において35歳の若さで行政院に入閣し、無任所閣僚の政務委員(デジタル担当)を務めている台湾の政治家です。
 また、私には何を言っているのかさっぱり分かりませんが、HaskellコミュニティーとPerlコミュニティーから、Raku(Perl 6)処理系を実装するプロジェクトであるPugsの創始者兼主要開発者として知られていて、世界でも有数なプログラマーだと書いてありました。  さて、過日テレビだったのか、本だったのか、それとも雑誌だったのか失念しましたが、彼女のITに対する考え方に接する機会がありました。その中で、彼女の考え方が私にはとても腑に落ちたので、ここにご紹介します。
 
 彼女曰く、IT技術はもっと謙虚であるべきだと。もっと、人間に寄り添い、多くの人間が技術の恩恵を受けられるようにすべきだと。例えば、1位になれ、トップを目指せ、という技術競争を追求してそれについていけない人を生み出すのではなく、どのような技術がどれだけの人を取り込めるかを考えることが重要で、例えば、高齢者はIT社会で何一つ変わる必要はない。ITのほうこそ、人間(高齢者)に近くなるように調整されるべきだと結論付けていました。

 
 どうですか?全てのIT専門家とは言いませんが、中には、「なんでこんなことくらいわからないのかなー?」とか、「わからなきゃ、もっと勉強すればいいのにー!!」って、つまらない質問をすると「えっ?」みたいな感じの方って結構いませんか?

 そんな場面に接するたびに、これが本当のIT進化だとしたら、私は「少し違うよな。」と言う違和感がありました。
 それを、心から首肯させてくれる考えを提示してくれたのが、オードリー・タンさんです。前記したオードリー・タンさんの考えを端的に表現したら、それは、「デジタル社会においても、誰も取り残さないし、誰もおいて行かない。」となりますよね。これって、まさにSDGsの考え方です。
 IT界の天才でありながら優秀な政治家ならではの発想だと、とても感嘆すると共に、考え方が参考になりました。今後、オードリー・タンさんの「発想だけ」は大いにまねをして行きたいと思った次第です。(笑)
 
 
そしてもう一つ。彼女を史上最年少の若さで閣僚に抜擢した、台湾の蔡英文総統にも敬意を表します。
 
 以上です。

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